酸素カプセル・酸素ルームの仕組は?体に及ぼす影響やメリットも解説!
- 2021.08.03
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健康関連の仕事をしている方であれば、「酸素カプセル・酸素ルーム」という言葉は、一度は耳にしたことがあると思います。
有名アスリートも利用しており、雑誌やテレビでもよく紹介されていますよね。
ただ、酸素カプセル・酸素ルームの存在は知っていても、具体的な仕組みやメリットについては、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
こちらの記事では、「酸素カプセル・酸素ルームの仕組み」をテーマにまとめてあります。
酸素カプセル・酸素ルーム内の環境や酸素が体に与える影響について、わかりやすくご紹介しています。
ぜひ最後までご覧になってみてください。
酸素カプセル・酸素ルームはどのような仕組なの?
酸素カプセル、酸素ルーム内では、次のような環境を作り出せるようになっています。
- 高い気圧
- 酸素濃度の濃い空気
通常よりも高い気圧
酸素カプセル・酸素ルーム内では、1.2〜1.3気圧と、通常の1気圧と比較して、高気圧の環境を作れるようになっています。
ちなみに外気では、どれだけ晴れた日であっても、1.1気圧を超えることはありません。
そう考えると、いかに酸素カプセル・酸素ルーム内の気圧が高くなっているかが分かりますよね。
高気圧が体に及ぼす影響は、下記にて詳しくご紹介します。
酸素濃度の濃い空気
外気の酸素濃度は、21%だといわれています。
一方の酸素カプセル・酸素ルーム内では、30%と酸素濃度の濃い空気を作り出せるようになっているのです。30%という酸素濃度は、人体にとって最適な数値だと考えられています。
酸素カプセルと酸素ルームの仕組みに違いはある?
酸素カプセルと酸素ルームでは、広さが違います。
酸素カプセルは、人がひとり寝られる程度の広さですが、酸素ルームでは複数人でも利用できるほどの広さになっているのです。
酸素ルーム内ではスペースに余裕があるため、高濃度の酸素を取り入れながらストレッチしたり、パソコン作業をしたりできます。
※どちらも「高気圧」「高濃度の酸素」を生み出すという仕組みは同じです。
酸素カプセル・酸素ルームが体に及ぼす影響は?
酸素カプセル・酸素ルームに入ると、体には次のような影響があると考えられています。
- 高気圧による血流の促進、自律神経の調整
- 体内に取り込まれる酸素量の増加
なぜ気圧が下がると体調が悪くなるの?
高気圧の利点を解説する前に、まずは「なぜ気圧が下がると体調が悪くなるのか?」について、みておきましょう。
「気圧が下がると頭痛がする」
「台風が近づくと膝が痛くなる」
といったように、気圧の急激な低下によって、体調不良になる方は多くいらっしゃいます。
低気圧では体にかかる圧力が低下し、体全体が膨張することが、不調を引き起こす原因に考えられています。
膨張によって、血管や神経が圧迫されてしまうのです。
また、気圧の変化はストレスとなり、自律神経の乱れにも繋がることが考えられます。
自律神経は全身の器官を調整しているため、肉体面、精神面に悪影響がおよぶ可能性があります。
高気圧による血流の促進、自律神経の調整
反対に高気圧だと、体に圧力がかかるため、血流やリンパの流れが改善され、痛みや重だるさの原因となる老廃物が、体外に排出されやすくなるのです。
また、高気圧の環境下では、低気圧によるストレスが軽減されるため、自律神経も安定してきます。
加えて、高気圧によって、成長ホルモンに似た作用を持つ「IGF-1」の分泌が促進されると言われています。
IGF-1には、「ナチュラルキラー細胞(免疫)の活性化」「糖代謝改善」「脂質代謝改善」「性ホルモン分泌増加」といった効果を期待できます。
体内に取り込まれる酸素量の増加
「液体に溶解する気体の量は、気圧に比例して増加する」という、ヘンリーの法則があります。
気圧が2倍になれば、液体に含まれる気体の量も2倍に増えるということです。
酸素カプセル内では酸素濃度が外気よりも高くなっており、かつ、高気圧によって血液に酸素が溶け込みやすくなるため、体に「溶解型酸素」を増やせるようになっています。
血液中の酸素には2種類ある
血液中の酸素には2つの種類があります。
- 結合型酸素:ヘモグロビンと結合した酸素
- 溶解型酸素:ガス化して、血液中に溶け込んだ酸素
結合型酸素では、ヘモグロビンの数以上に酸素を取り入れることができません。
また、ヘモグロビンは毛細血管よりもサイズが大きいため、体の末端部分にまで酸素を行き渡らせることが難しくなっています。
一方の溶解型酸素であれば、ヘモグロビンに依存しませんので、取り込める酸素の量が増えます。
加えて、溶解型酸素はサイズが小さいため、末端部分にある毛細血管にまで酸素を運べるようになっているのです。
酸素カプセル・酸素ルームでは、通常の呼吸と比較して、2倍の酸素を体内に吸収できるといわれています。
体内の酸素量が増えるメリット
体内の酸素量が増えると、次のようなメリットを期待できます。
- 乳酸の分解促進(疲労の回復)
- ストレスの緩和
- 脂肪分解酵素の活性化(ダイエット)
- 肌のターンオーバーの活性化(肌質の改善)
- 損傷した組織の回復促進
- 脳の活性化
- 運動のエネルギー源の増加
など
酸素カプセル・酸素ルームの仕組みのまとめ
酸素カプセル・酸素ルームの仕組みについてご紹介してきました。
ポイントをまとめると、以下のようになります。
- 酸素カプセル・酸素ルーム内では、外気よりも「高気圧」で「酸素濃度の濃い」環境が作られる
- 酸素カプセル・酸素ルームによって、高気圧による血行の促進、自律神経の調整、血液の酸素濃度の上昇などが期待できる。
- 体内の酸素濃度を上げると、リラックス作用や疲労回復、ダイエットなど、様々なメリットを期待できる。
大気汚染の影響で、空気中の酸素濃度は減少していると言われています。
また、仕事や人間関係などでストレスがたまりやすい現代では、酸素カプセル・酸素ルームの需要は増してくることが考えられます。
患者様の健康増進のため、あなたの院にも酸素カプセル・酸素ルームを導入してみてはいかがでしょうか?